食育を指導するには正しい知識を持っておく必要がありますが、その知識の高さを社会的に証明できるものが、食育指導士の資格です。食育指導士の資格には、さらに上位の資格として上級食育指導士があります。この資格に関する概要をご紹介しましょう。
ワンランク上を目指す上級食育指導士の概要について
上級食育指導士の資格は、NPO法人の日本食育協会が認定している資格です。食育指導士の資格よりもさらに上位に位置しており、地域や学校などで食育を広めるための講演会を開いたり、指導することができるリーダーシップを握る能力を持っている人に与えられるものです。
食育の資格の多くは、比較的多くの人に親しまれやすい、難易度のさほど高くない資格が多い傾向にありますが、食育指導士の資格の目的は、子どもやその親などに対して食育の知識を広めることを目的としています。そのため、間違った知識が広まってしまうことのないよう、その試験はもちろん厳しく、講義内容も高度なものとなっているのです。
上級食育指導士として活動できる場所は、介護から医療現場、そして教育現場など幅広いものとなっています。特別な食事を必要としている、病気を抱えた患者や高齢者などと一対一で対話し、バランスの取れている食事を提供したり、保育園や幼稚園に通う子どもと、その親に対して食育の指導を行うなどが主な活動範囲となります。
学校の教師などからも上級食育指導士の資格は注目されており、それぞれの業界ですでに活躍している人たちからも、さらなるスキルアップのための資格として取得を目指す方がふえています。
上級食育指導士としての資格を持っていれば、もちろん履歴書に記入することはできますし、名刺に肩書として記載し、名乗ることもできます。その場合は食育指導士として、個人で活動することも可能で、さまざまな学校や企業などで食育の講義を開いたり、教室を開講することもできます。
食育指導士の資格でも上級であるこちらの資格は、数ある食育の資格でも民間資格ながらトップクラスの地位があります。
取得する方法は、その前段階となる食育指導士の講習を受講することから始まります。講義および試験は一日で終わり、受講費用は協会の日会員の場合で10,000円となります。食育指導士の資格を持っている方に限り、上級食育指導士に挑戦することができます。上級食育指導士の講習は5日間みっちりと勉強することが必要で、さらに認定試験を合格する必要があります。
これら講義を受ける場合には受講費用の支払いが必要ですが、食育に関する重要な情報が集まっているテキスト付きなので、それらも非常に価値が高いと評判になっています。
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